プロンプトとは？画像生成AIを使うための言葉の指示
画像生成AIを使う際に欠かせないのが「プロンプト」と呼ばれる言葉による指示です。プロンプトとは、「こんな画像を作ってほしい」とAIに伝えるための命令文のことを指します。たとえば「ピンクの空を背景に、猫が寝そべっている風景」や「優しいタッチの手描きイラスト風」など、できるだけ具体的にイメージを言葉にすることがポイントです。AIはこのプロンプトをもとに画像を構成するため、曖昧な表現よりも明確なキーワードを入れた方が、思い通りの画像が出来上がりやすくなります。最初は難しく感じるかもしれませんが、コツさえつかめば誰でも理想の画像を効率よく生成できるようになります。
良いプロンプトの基本は「何を」「どういう風に」
プロンプトを上手に書くには、「何を描いてほしいか」「どのようなスタイルで描いてほしいか」の2つの要素を意識することが大切です。たとえば、単に「花」とだけ指示するのではなく、「春の庭に咲くカラフルなチューリップの花、明るい日差し、背景はぼかし風」など、できるだけ詳細に描写することで、AIの理解度が高まります。また、「watercolor style」「flat design」「realistic」「cartoon style」など、英語のスタイル指定を加えると、よりイメージに近づきます。こうしたキーワードを積み重ねることで、構図・色味・雰囲気などを明確に伝えることができ、完成画像の満足度が高くなります。
英語で書いた方がうまくいく理由と翻訳のコツ
多くの画像生成AIツールは英語をベースに学習されているため、日本語よりも英語でプロンプトを入力した方が、意図が正確に伝わりやすくなります。たとえば「女性が本を読むイラスト」よりも「an illustration of a woman reading a book」と英語で指示した方が、想像通りの画像になりやすいです。英語が苦手な場合は、翻訳ツールを使って日本語のイメージを英語に変換し、そこから少しずつキーワードを調整していくのもおすすめです。また、「soft lighting」「minimal background」「pastel colors」「no text」などの補足ワードも効果的です。シンプルな英語で構いませんので、まずは短い文章から始めてみましょう。
よく使われるスタイル別キーワード集
プロンプトには、画像のスタイルや雰囲気を指定するキーワードを加えることで、より明確な表現ができます。以下はよく使われるキーワードの一例です。
- イラスト風：flat illustration、hand-drawn style、cartoon style、2D vector
- リアル系：realistic、photo-realistic、high detail、natural light
- やわらか系：soft pastel colors、light background、calm atmosphere
- 未来的：futuristic、cyberpunk、glowing neon、sci-fi scene
- 自然風景：sunset over mountains、forest in spring、ocean view from cliff
これらのキーワードを自由に組み合わせることで、自分の求めるビジュアルにより近づけることができます。はじめはテンプレートを真似するような形でも問題ありません。慣れてきたら、自分だけの言葉の組み合わせを試してみるのも楽しいステップです。
プロンプトの失敗例と改善方法
AI画像生成はとても便利ですが、プロンプトの書き方によっては思い通りの画像が出てこないこともあります。たとえば「かわいい猫」だけでは、猫の種類や背景、雰囲気などが定まらないため、生成結果がバラバラになります。こうした場合は、「a fluffy white cat sleeping on a wooden floor, sunlight from window, warm tone」など、できるだけ細かく指定してみると改善されやすくなります。また、「no text」「no watermark」といった否定のキーワードも入れておくと、余計な要素が入るのを防げます。AIは万能ではないため、最初はトライ＆エラーの繰り返しですが、その過程を楽しむことも大切です。慣れれば自然に、効率的で美しい画像を次々と作れるようになります。
